闘病日記8月上旬

10dummy.gif106人のアーティストの作品を展示即売 2010.11.18~23まで高円寺で行われました。

2010年08月01日11:55 今日は調子がいい

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昨日の抗がん剤が効いて、今日までは調子がいいと思いますって先生がおっしゃってたけど、本当に調子がいい。まぁ微熱はあるけど、いつもの高熱よりはぜんぜん楽
そうそう、私個室に移ったんです。今、小窓を開けて部屋の空気を入れ換え中。ここは8階なんだけど、風がすごく気持ちいい
今日はまた東京から、うるさい連中が来ます

2010年08月03日16:21 今日の日記


毎朝恒例の高熱は今日も続く。薬を変えたはずなのにおかしいなぁ。今朝も38度で汗ぐっしょり夜中はでてなくてぐっすり眠れるんだけど。というわけで、午前中は解熱剤飲んで横になっておく。
お昼は食欲もあって、けっこう食べれた。今は、素材そのものを生かした食べ物が美味しいと感じる。例えば、イモなら、イモ。とうもろこしなら、とうもろこし。すこーしだけの味付けで、素材の味そのものが味わえるものが美味しい。
午後は東京からもじゃりーぬが来てくれたこのころになると熱も下がってすっきり
まったりと過ごす。
昨日のレントゲンの結果、進行性のガンは大きくはなってないとのこと勢いは治まったみたい。みんなの祈り届いてるよー

ありがとう

2010年08月05日16:31 今日の日記

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今日いきなり、白血球が激下がりで、ついに先生から生野菜と果物禁止令が下された。
抗がん剤の影響で仕方ないんだけど、昨日は2500あったのに、今日はいきなり650
感染症にかかりやすくなるので、いろいろと注意しないといけない。しばらくは大人数での面会なんかは避けてもらえるとありがたいですm(._.)m。
今日も相変わらず高熱。
このままだと次の抗がん剤を入れられないので、今日は白血球を上げる注射を打ってもらった。
寝てるのにも飽きたわー
とはいえ、起き上がるとクラクラ

昨日でもじゃは帰って、今日はママが来てくれました
今、雅夫さんは東京に戻っていて、いろいろと雑用済ませてくれています。

病院の窓から見る空は青くて綺麗な快晴です。

大久保さん情報
今日の私の担当は大久保さんだったらしく、朝から何度も病室にきてくれました。少し話もしたんだけど、大久保さん意外といい人しかも注射上手
朝の血液検査と、今日は点滴の針を変えないといけなかったのと、白血球の注射で計3回初めて大久保さんに注射打ってもらったんだけど、そんなに痛くもなく失敗もしなかったーさすがは年の功
明日からの注射は大久保さんを指名したいくらいだっ

2010年08月06日16:09 岡山大学病院というところ

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写真は私の病室から見える景色です。入院したのがこの時期でよかったなーって思う。毎日この晴れ渡った青空が見れるから

私が入院している岡山大学病院というところは、お見舞いに来た人がみんなビックリするくらい設備が整っていてキレイだ。スタバやローソン、デリのようなマルシェが入っていて必要なものは何でも揃う。屋上にはヘリポートがあって、緊急の患者を運べるようになってる。
私がいるのは呼吸器科でがん患者さんがたくさんいる。最初入院したころ、こういう仕事って辛くないのかなって思ったけど、看護師さんたちはいつも笑顔で親切で、呼べばすぐに来てくれて、いたれりつくせり。
そして私には2人の主治医の先生がついている。一人は男の先生で、もう一人は若いキレイな女の先生。どちらの先生にも絶大な信頼を置いてる。聞けば、男の先生のほうは、癌の名医らしい。いつも、どしっと構えてて、この人に任せておいたら大丈夫な気がする
その他、必要に応じて循環器内科の先生が診てくれたり、婦人科の先生が診てくれたりする。
あと、たらちゃんが頼んでくれて、私に緩和ケアチームを付けてくれた。彼らは、心の不安から体の痛みまでありとあらゆるケアをしてくれる。
なんとなく、実家の近くでと思い来た病院だったけど、この病院に入れて、いい先生たちに巡りあえて、本当によかった。
毎日、青い空を眺めながら、ゆっくりのんびりと、生きてることに感謝しながら過ごしています。

2010年08月06日18:53 嬉しい報告


検査してもらってた遺伝子の結果が今日出ました。陽性でした。つまりは私に合った薬があるということです。100人中5人くらいしかこの遺伝子を持ってる人はいないらしく、私はその中に入りました
治験の段階ではあるのだけど、中国地方でこの治験を取り入れてるのは岡山大学だけで、そういう意味でも、ここにきて本当によかった
今やってる抗がん剤が効いてるようであれば続けるし、これからいろいろ検査して決めて行くそうだけど、少し希望の光が見えてきました
嬉しくて涙が出ます。

2010年08月07日13:23 坊主にしたい

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抗がん剤の影響で髪が抜けはじめました。最初のころは面白がって、『うっひょー、こんなに抜ける』って、ごっそりつかんでごみ箱に入れてたんだけど、枕もとには髪が散乱するし、シャワー浴びればどんどん抜けて体にくっつくし、あーっもう面倒臭いっと、緩和ケアの先生に聞いて、来週坊主にすることにしました
中途半端に髪があるよりは、坊主のほうがすっきりする
幸い、今は夏だしねー
それに坊主にすることにそんなに抵抗のない私実は二十歳の夏にも一回坊主やっちゃってるしねーあの時は、一生に一度は坊主になってみたいっでも社会人になったら無理だしーっ、えーいっ、今やっちゃえって勢いで坊主にしたのだ
でも今考えたら、将来坊主になることを知ってたら、あの時坊主にしなかったのに…というわけで、人生で2回目の坊主に挑戦です
今はまだ白血球値が低くて頭から感染しちゃいけないので、来週あたり白血球値があがってきたら坊主にしていいって。
やったー
ということで、これからお見舞いに来る方、坊主の私に驚かないでね

2010年08月08日20:59 告白


私のガンの詳しい病名は『肺腺癌』といいます。
肺癌にもいくつか種類があって、私は小細胞癌と非細胞癌、2つを持っています。
そして癌にはステージがあります。ステージ1、ステージ2は手術で切除可能なレベル。ステージ3は手術はできないけど、他に転移のみられない状態。ステージ4は手術不可能で、脳や骨に転移してる状態だそうです。もっと、もっと細かく分類されてるんだけど、簡単に言うとこんな感じです。
この分類に分けると、私はステージ4の肺ガンになります。
ステージ4というのは、末期と言われる状態だそうです。
だから、ガンが発覚した時、日大の看護師さん、泣いてたんだね。
専門書によるとステージ4の人の余命は1年とあります。5年の生存率は5%以下だそうです。
でも私は末期というのは、もう手のほどこしようのない状態のことを言うんだと思う。私はまだ治療を始めたばっかりだ。脳の腫瘍だってやっつけたんだ。私に合う薬だってみつかったんだ。まだ生きるのを諦めちゃいない。余命宣告されても、それ以上生きてる人だってたくさんいる。
ガンは神様がくれたチャンス。これから私は第二の人生を生きると思って、今生かされてる命、たいせつにたいせつに生きていこうと思います。

今日もみんなの祈りが届いてます。体も痛くなかったよ。ご飯も美味しく食べれたよ。

ありがとう。

2010年08月11日08:32 すっきりっ!

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私くし、坊主にいたしましたー
ああ、すっきり。これで、抜け毛に悩まされることはないでございますぞ
二十歳で坊主にした時よりも似合ってる気がします雅夫さんも似合ってるって言ってくれたし自慢じゃないが、私、頭の形いいんですよねー
あともうひとつ、すっきりしたこと、ここの病院に来てからずーっと、24時間付けてた点滴と酸素が、やっと外れました
身軽になれて嬉しいー
あれつけてると、トイレ行くのも億劫で、ジミにストレスだったんだよね
でも、1日に3回30分の抗生剤の点滴を打たないといけないんだけど、それくらいなら、へっちゃらだ

昨日は、雅夫さんが鮎の塩焼きを持ってきてくれた私は魚の中で鮎が一番好きで、塩焼きが大好物なのだ今年初の鮎、美味しかったー鮎の塩焼きがあれば他に何もいらない…いつか、天然の鮎を串刺しにしたのを豪快に食べてみたいなぁ~

今後の治療方針ですが、明日造影剤を入れてのCTを撮って、血栓が取れてるか、抗がん剤が効いてるかを見て、もう一度抗がん剤をするか、新薬を使うか決めるそうです。ただ、新薬を使うには、抗がん剤投与から28日空けないといけないという、製薬会社との取り決めがあって、今それを緩和してもらえるよう先生たちが交渉してくれてるそうです。
一般的には抗がん剤は40%しか効き目がなく、効いたとしても半分くらいしか癌は小さくならなくて、新薬は80%以上の効果が期待でき、癌もかなり小さくなって、しかも飲み薬なので、入院しなくても通院でOKなんだって
もちろん、いろいろな副作用の心配もあるけどねでも新しい薬には期待してます

P.S.前回の日記のたくさんのコメありがとうございました。いっぱい泣いちゃうくらい嬉しかっです。まろは精一杯生きるよ

2010年08月12日19:50 肺に水


今日造影剤を入れて撮ったCTの結果、肺にたくさん水が貯まってるのが見つかって、それが心臓を圧迫してるとのこと、そしてその水がばい菌感染から出来たものなのか、それとも癌からきてるものかを調べるのに、急遽背中から針を刺して水を抜いて調べてもらいました。
水を抜く時は麻酔をして、刺す部分だけ穴の開いた紙を被せられ、ちょっとした手術みたいで、めちゃくちゃドキがムネムネしました
でも麻酔がちょっと痛かっただけで、あとは大丈夫でした。水は検査のため抜いただけなので、量は100ccほどだそうです。
その後、緊張でぐったりして横になってたら、めちゃくちゃリアルな怖い夢を見た私のベッドの横には大きな鏡と洗面台があるんだけど、私が夜寝てたら、人気を感じて、見ると洗面台の鏡を見ながら髪をとかす白い着物を着た髪の長い女の人が座ってて、私に気づくとぐわって振り向いて、寝てる私に顔をめっちゃ近づけてきて、もーっ怖くて怖くて目をつぶってたら、その人小さい声で何か言ってたんだけど、私はとにかく怖いもんだから、ひたすら声にならない声で、助けてーっを繰り返したところで目が覚めたという…めちゃくちゃ怖くて心臓が止まるかと思ったわっ今日は絶対電気付けて寝ます

2010年08月13日09:41 肺の洗浄(追記あり)

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毎日高熱が出るのは、肺に貯まった水のせいだろうということで、昨日は肺の水を摘出して、それを調べて、それが癌によるものであれば癌は広がっているということ、という話を先生から聞いていました。昨日先生が顕微鏡で簡単に見た結果、ばい菌しかいないようです、とのことでした。まだ詳しい結果は出ていません。
検査の度にドキドキします。こんなに頑張ってるのに、この先何度打ちのめされることがあるんだろうか。何度どん底からはい上がらないといけないんだろうか。私が何をしたっていうんだろう。
今日はまだ決まってはいませんが、肺に管を入れて、貯まっていた水を抜いて、水が貯まっていたところを洗浄する処置をするかもしれないそうです。私は今、血をサラサラにする薬を飲んでる為、血をサラサラにする=血が固まらない=血が止まらない、ので外科の先生にお願いすることになるそうです。
昨日の背中の注射でドキドキしてるのに、肺に管なんて、考えただけで倒れそうです。でも、この処置をすると高熱も出なくなりそうなんで頑張らないと今日は、ママがゆくりを連れて来てくれる予定だったんだけど、手術が入るかもしれないので、一旦保留に…ゆくちゃん、ママ頑張るからね


(写真は、この間ママ友が来てくれた時に撮った写真)

追記:さっき外科の先生が診察にきて、今日手術して管を入れることになりました。しかも部分麻酔今まで、手術したことある方、どうすればリラックスできるか教えて

2010年08月14日17:43 肺から管出てます


無事、肺から管を通し終わりました。今、脇から管が出てて、横に繋いだ機械に水が溜まるようになってます。管が透明で、濁った血のような水が見えるのがちょっとイヤどれだけ水が溜まったかも見れます
手術は、ほんとは昨日やるはずだったんだけど、血液検査して、血が固まる凝固液みたいのを輸血したほうがいいだろうということで、その準備とかしてたんだけど、いろんなことに時間がかかってしまい、輸血をすると終わるのが20時くらいになって、また血液検査して…とかやってると、手術が22時くらいになって、そうなると病院も人が少なくなるし、そんな時間帯に危険な手術をするのも…ということで、この日の手術はなくなりました。一日いつ呼び出されるか、ドキドキして待ってたのに拍子抜けです私のドキドキを返してくれーっで、昨日はビタミンを点滴して、そうすることで、次の日、凝固液を入れたのと同じ効果が得られるから、とのことで、ビタミンを点滴して寝ました。
で、次の日、つまりは今日、血液検査をした結果、管を入れてもOKとのことで、朝の10時半に説明を受けて、処置室に行って管入れが始まりました
肋骨の間に管を通して胸郭に入れるという説明を受けました。
リラックス対策として、音楽かけてOKとのことだったんで、プレイヤー持って行って、頭の上のほうでかけてもらいました。曲はもちろんShakira術中は気をそらすため、曲に合わせて一緒に歌っておりました私の場合は、血が止まらないかもしれないことを考慮して慎重にということで、切るのではなく、電気メスで焼き切るという形だったんですなので、皮膚を焼く音は聞こえてくるし、焼けた臭いもするしで、とにかく、気がそらせる大好きな音楽があってよかったです
先生方も、いろいろと気を使ってくれて、『麻酔、いつもよりサービスしときましたからね。』とか言ってくれて、始終和やかな雰囲気で終わりました。それでも、痛かったし、緊張いっぱいして、終わった後にママに電話したら、安心して泣いてしまった
今はまだ動くと痛いです2、3日は痛いらしい…起き上がるのも一人では出来ません
慣れるまで大変そう
一週間くらいは、管が繋がったままだそうですまたもや、お供を連れての生活です。さて、この相棒になんて名前をつけようかな

2010年08月15日20:03 あれから一ヶ月

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一ヶ月前の7月15日、私は岡山に来ました。告知を受けてから、まだ一ヶ月しか経ってないんですね。もう1年くらいが過ぎた気がします。
日々、山や谷はありますが、比較的穏やかに過ごせるよう努力しています。余計なことは考えないよう、今は治療に専念すること、それだけです。
でも早くガンが小さくなって、元の日常生活に戻れるといいな…

今日は、たらちゃんが頼んでくれたアロママッサージの先生が名古屋から来てくれて、アロママッサージをやってもらいました。この方、ガンの方に無償でマッサージをやられてるのです!その他にも、ボランティアでいろんな場所でマッサージをされてるそうで、パワフルな方で、私も元気をもらいました雅夫さんにもマッサージのやり方を教えて下さり、オイルも頂いたので、次からは雅夫さんにマッサージやってもらえますたらちゃん、ありがとー

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maroちゃんの病室から見える風景

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maroのために、少しでも力になりたいというメッセージが日本中、そして海外からも届いています。
私の知っているmaroは、maroの中のほんの一部分なんだと改めて実感しました・・・

そして、みんな中のmaroをみんなで共有したいと思いました。maroのエピソード、思い出の写真、メッセージなどあれば下記のメールに送ってください。LinkIconodoriba@t01.itscom.net
送っていただいたメールは、ブログに掲載させていただきます。
同級生、ママ友、会場に来られない地方や海外在住の方など是非maroにメッセージくださいね。

※応援BBSに書き込んでいただいたメッセージは、200件を超えると古いものから消えてしまうので、コチラのブログに合流させますのでご了承ください。

オジマユウコ

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