一目見た時から、心を奪われた。
 その時から、頭の中は常にその少女のことで一杯になった。


 少女に全てを捧げようと思った。
 少女の全てが欲しかった。


 けれど少女は、他の男に心を移し――
 自分を顧みることはなかった。
 他の男と身体を重ね、
 他の男を愛していると言った少女が、決して、二度と、永遠に、自分の物にはならないと。
 その事実に耐え切れず――



 少女を壊した。







 それが、始まり。
 悔いの、始まり。









比翼の鳥












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