「たまには家に顔を出せ」という朽木白哉の連絡を受け、ルキアがソウル・ソサエティに帰ってしまったのは今朝の事。
故に恋次の機嫌は思いっきり悪かった。
「ったくあのシスコン兄貴の野郎」
ブツブツと呟きながら、ルキアのいない空座高校に行く気もなく、恋次はごろりと部屋でふて寝をしていると、ピンポンと軽やかなチャイムが鳴った。
八つ当たり気味に「何だよ」と扉を開けると、そこにはルキアの姿がある。
「こんにちはだピョン」
それはソウル・ソサエティに戻っている間、現世で周りの人間に不審がられない為の配慮だろう、ルキアの義骸に入った義魂丸、チャッピーだった。
その配慮は、=ソウル・ソサエティでのルキアの滞在の長さを予感させて、恋次の機嫌は更に悪くなる。
「今日は恋次にお願いがあって来たんだピョン」
勝手に部屋へと上がり込み、居間のソファに正座すると、チャッピールキアは「どうか私の恋次に、その義骸を渡して欲しいピョン」と頭を下げた。
「あぁ?」
「ルキアさまが長期帰省中のこの機会に、思う存分私の恋次とデートしたいんだピョン。一緒に学校行ったり、お昼ご飯を屋上で二人で食べたり、授業中こっそり目配せしたり、帰りに公園で話したり、そのまま夜のホテル街のネオンの海に消えてみたり」
「テメエ最後に何さらりと問題発言してやがる。俺だってそんな楽しいことした事ねーっつうのに、不許可だ不許可!」
「何でだピョン?」
「お前らだけ楽しませてたまるか!」
「…なんて心の狭い男だピョン」
「あぁ?何か言ったか?」
「何も言ってないピョン。…勿論ただでとは言わないピョン。お願い聞いてくれたら恋次にいいものあげるピョン」
「いいもの?」
「目を瞑るピョン」
「俺はお前からキスしてもらっても嬉しくねぇからな?」
「私だってご免だピョン」
「おまっ…随分初めて会った時と態度が違うじゃねーか!」
「あの時は恋次が私の運命の人だと勘違いしてたからだピョン」
はやく目を瞑るピョン、と促されて、恋次は苦虫を噛み潰したような顔で目を瞑る。
その恋次の肩に、チャッピールキアの手が乗せられた。恋次の耳元に唇をよせる。
チャッピールキアの吐息が恋次の耳をくすぐった。
「だからお前の色仕掛けはきかねぇっつーの。ルキアじゃねえのはわかってんだから」
「だから目を瞑るよう言ったんだピョン。……」
すぅ、とチャッピールキアが小さく息を吸い込んだ。
「やあっ!あ、あんっ!もう…だめぇっ!そんなに強くしちゃ…っあ!あんっ!やあっ、恋次…ぃっ!」
一瞬にして固まった(身体だけでなく恋次の蛇尾丸部分も)恋次の首に両手を回し、チャッピールキアはルキアと同じ声で艶めいたあえぎを溢し続ける。
「きゃうっ!やん、もうっ!焦らさないで…えっ!あ、あんっ、や、やあっ!イっちゃう、れんじ、イく、イっちゃうぅ…っ!」
最後に一際大きく「ああんっ!」と声を上げ、恋次の胸に身を寄せると、チャッピールキアはおもむろに「……義骸から抜けてくれるピョン?」と尋ねた。
恋次は鼻を押さえて前屈みになったまま、激しく首を縦に振って頷く。
見事な一本勝ちを決めたチャッピールキアは、会心の笑みを浮かべて「恋次に言うこと聞かせるなんてなんて簡単だピョン」とこっそりと呟いた。
すみません、ルキアに喘ぎ声出させたかっただけです(笑)
普通の話の中じゃこんな声かけないから!ギャグになっちゃうし!
えろげーみたいな喘ぎをさせたかっただけなんですー。
満足満足(笑)