雨竜は紅茶がとても好きです。
 私が現世に来て初めて口にしたのも、雨竜の淹れてくれた紅茶でした。
 琥珀色のその飲み物は、そのまま飲んでもとても美味なのですが、ジャムやほんの少しお酒を入れても美味しいです。中でも私が一番美味しいと思ったのは、ミルクと砂糖をたくさん淹れた紅茶で、雨竜はそれを「ロイヤルミルクティだよ」と教えて下さいました。
 話が逸れてしまいましたね。
 そう、雨竜は紅茶がとても好きなので、昨日私は雨竜に喜んでいただこうと、夜遅くまで浦原様の注文の品を作っている雨竜に紅茶を淹れてお持ちしたのです。
 そうしましたら、雨竜はとても喜んで、「ありがとう」と私を見て微笑んでくださいました。雨竜の笑顔はとても優しくて、雨竜が笑ってくださるとなぜか私の胸はとても暖かくなります。同じ様に雨竜が「ネム」と私を呼んでくださる度に、なぜか私の胸の鼓動が速くなるのです。…あ、また話が逸れていますね。
 その紅茶を飲んだ雨竜の表情が、微妙に強張ったような気がするのです。お尋ねしても、「そんな事は無いよ」と仰るだけで。しばらく後にカップを下げに行きましたら、ポットの中の紅茶は全てお飲みになってはいたのですが…私の紅茶の淹れ方がどこかおかしかったのではないかと思うのです。ですので、何処がおかしかったかを黒崎様に教えていただきたくて、今日はお時間を頂きました。
 はい?紅茶の淹れ方ですか?お湯を沸かしまして、ポットに入れました。そしてその中に紅茶の葉を一缶入れ……はい?ええ、一缶です。入れれば入れるほど美味しくなるんですよね?それで雨竜にお持ちしたのですが…一体何処がおかしいのでしょうか、黒崎様にはお解かりになりますか?…何故脱力してらっしゃるのですか?黒崎様?






ものすごい悩んだお題です。
だって、「濃い」と言われて頭に浮かぶのはものすごいアダルティな事でさ(笑)
やばいよ、そんな事書けないよ…(笑)
何が濃いかわかる方は私と同類です(笑)