成田一徹さん、残念です、寂しいです ……有難う御座いました

                            2012年10月14日 御逝去




 
切り絵作家の成田一徹さんが、2012年10月14日(日)、脳内出血のため全く突然お亡くなりになりました。まだたったの63歳で、残念なことこの上ありません。

 成田一徹さんは神戸出身。バーの魅力に取り付かれ、切り絵と言う素晴らしい技法でバーを表現することをライフワークとされました。「サンデー毎日」誌上で「To the Bar」、「あまから手帖」誌で「カウンターの中から」と言うシリーズを連載され、近年は「スーパージャンプ」誌に「あの店に会いに行く」、朝日新聞東京版に「東京シルエット」を連載するなど、バーと言うジャンルを超えて制作・活躍の場を広げておられました。


 2012年8月には「あの店に会いに行く」に依る展覧会を開催されましたが、まさかそれが最後の展覧会となるとは、夢にも思いませんでした。

 成田さんには、ルパンは大変お引き立て頂きました。「サンデー毎日」の「To the Bar」では、2004年3月に掲載されました。当時のマスター・高崎武の温顔を、切り絵の素晴らしい技法で見事に再現して下さいました。

 「スーパージャンプ」誌の「あの店に会いに行く」でも、再び取り上げて頂きました。このシリーズはお食事の店が主題だったのですが、番外で何軒かのバーが入り、ルパンもその内の1軒に入れて頂きました。


 この2つのシリーズは、共に単行本になっています。いつまでも愛読され、数多くのファンに支持されて行くことを信じて疑いません。

 成田さんの長年に亘るお引き立てに心よりの感謝を申し上げ、御冥福を心よりお祈り申し上げます。