フジテレビ 「めざましテレビ」

 「めざましテレビ」 フジテレビ 2009年10月13日(火) 朝5時25分放映


めざましテレビ

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 毎朝5時25分からフジテレビが放映している「めざましテレビ」、2009年10月13日(火)の放映の中で、読書の秋スペシャル企画、 「太宰治にひかれる女たち」が組まれました。 「ヴィヨンの妻」の主演女優・松たか子さん、「パンドラの匣」で女優デビューした芥川賞作家の川上未映子さん、 更に三鷹の「太宰治文学サロン」を訪れた女性達が、太宰治を熱く語ります。 また押切もえさんは、太宰ファンが嵩じて「愛ゆえの孤独〜太宰治の世界〜」という文学DVDを発表したと語られます。
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 全部で8分程の番組ですが、その中で川上未映子さんはルパンにお越しになって、太宰治のユーモアセンスについて語っています。



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今年で生誕100年を迎えた文豪太宰治。
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映画界では、佐藤江梨子さん主演の「斜陽」を皮切りに、4本の太宰作品が封切られる。 累計発行部数1200万部、生田斗真さん主演で来年公開される「人間失格」、芥川賞作家・川上未映子さんが女優デビューを果たした「パンドラの匣」。



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そう、太宰治は生きる葛藤を描いた苦悩する作家というイメージが強く、暗く死のかおりを漂わせている。 なのに何故女性は太宰に惹かれるのか。



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ユーモアのセンスが抜群だったと語るのは、太宰のポップな青春小説を映画化した「パンドラの匣」で、看護師長を演じている芥川賞作家の川上未映子さん。
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「じゃ、ちょっと冒頭を読みますね。」
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『私は、犬に就いては自信がある。』
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『いつの日か、必ず喰いつかれるであろうという自信である。』
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『私は、きっと噛まれるにちがいない。自信があるのである。』
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「こんな風にもうあの、冒頭から『犬については自信がある』とか普通言いませんよね。」
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「本当に笑わせるんですよね。」

そう意外に感じられる方もいるかもしれないが、実は太宰の作品にはかなり笑えるものがあるのだ。
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ちなみに人間失格の最初の一文はこう。
『恥の多い生涯を送ってきました。』
そして走れメロスは……
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『メロスは激怒した。』
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『必ず邪知暴虐の王を除かなければならぬと決意した。』
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しかしモテ男太宰治、一方ではお金にだらしなく、自堕落な生活を送り、挫折する度に自殺を繰り返す。 更に女性問題も日常茶飯事。駄目人間な部分もかなり多かったのだ。
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しかし彼は駄目だからこそ、そこからも逃げる。 結局太宰は、愛人・山崎富栄と共に入水。死という行為によって、総てから永遠に逃げた。
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だからこそ今現在も、世の女性達が熱烈に太宰を追い続けているのだ。