大型連続ドラマの1場面に登場しました

 「官僚たちの夏」第5回 TBS 2009年8月2日(日) 午後9時放映


 作家・城山三郎の代表作「官僚たちの夏」が、TBSで10回連続の大型ドラマ化され、7月から毎週日曜日の午後9時の放映が始まりました。 日本がまだ高度成長を遂げる以前の1950年代から60年代、自動車産業もコンピューター産業も未成熟な、全く国際競争力が無く保護貿易が必須の時代でした。その時代を舞台に、日本を世界と肩を並べられるような強い豊かな国にしようと苦闘した、通産省の官僚と産業界のリーダーが描かれています。出演は、佐藤浩市・船越英一郎・堺雅人・高橋克典・長塚京三・北大路欣也など、錚々たる顔ぶれです。



官僚たちの夏

8月2日に放映された第5回は1960年の池田勇人(ドラマでは池内信人)内閣時代が舞台、保護貿易の解消と貿易自由化を求める国際的な圧力が高まり、一方で政府は「国民所得倍増計画」立案への取り組みを始めます。そこへ、電子計算機(コンピューター)の保護貿易解消と特許ライセンス契約を求めるアメリカの巨大企業が現れ、国内産業育成のために保護を維持しようとする通産省国内産業派の官僚が、粘り強い交渉を行なうことがこの回の主題になっています。

その一場面がルパンで収録されました。日本の国際化を優先して考える通産省国際通商派の繊維局長・玉木博文(船越英一郎)と通産大臣秘書官・片山泰介(高橋克典)が話し合う場面です。ルパンの店内が、その時代を映すのにとてもいい、と製作の方々から気に入って頂きました。
官僚たちの夏

玉木:そうか、風越は所得倍増委員を断ると言っているのか。
官僚たちの夏

片山:ええ、貿易自由化がご心配なようで……
官僚たちの夏

牧さんだけじゃなく、どうやら須藤大臣も風越達に加わったみたいですよ。
官僚たちの夏

ま、僕を秘書官にしたのも、玉木さんや池内首相の動向を探るためでしょう。
官僚たちの夏

しかし、あの人達の考え方は古すぎる。無理に国内産業育成を掲げても、国産自動車の成果はまだ見えませんし、
官僚たちの夏

電子計算機に至っては、ただの金食い虫です。
官僚たちの夏

玉木:また風越と対立することになりそうだな。
官僚たちの夏

片山:玉木さん、国家の舵取りに友情や感傷は無用です。